
新卒で公務員になったんだけど、辞めたい。
でも、親に相談したら「もったいない」って言われたけど、どうしたらいい?
公務員は、「安定している職業」として知られていますが、それでも、働き方についての不満を抱く人は少なくありません。
実際に公務員として働いてみると、世間が思っている公務員とのギャップを感じることがあります。
その結果、誰かに退職や転職を相談すると
「もったいない」って返されてしまうことで、行動を起こすことができない公務員が多くいます。

私は地方公務員として15年間働きました。
もっと早く、辞める決断をするべきだったと後悔しています。
今回は38歳で地方公務員を辞めた私が「20代で公務員を辞めたいと思っている方」を対象に体験談を踏まえて以下の内容を解説していきます。
年代によっては、取るべき行動が変わってきますので、30代の方は当ブログの「公務員を辞めたい30代【後悔する?】」を参考にしてください。
- 20代公務員が辞めたい5つの理由
- 20代で公務員を辞めたいなら今すぐ!
- 20代公務員が辞める前にすべき5つのこと

20代公務員が辞めたいと思う5つの理由

公務員が辞めたいと思う理由は人によって様々ですが、私が感じていたものを5つ紹介します。
- ルーティンワークによるモチベーション低下
- 人事評価制度やキャリアアップの不透明さ【年功序列】
- 意思決定の遅さや組織内のやる気の低さ【決裁スピード遅すぎる】
- 給料が安い
- 激務な部署とヒマな部署
それぞれ解説しますね。
ルーティンワークによるモチベーション低下
公務員は、定められた業務をこなすことが主な仕事となります。
創造的な仕事はなく、いわゆるルーティンワーク。
そのため、やりがいやモチベーションを感じにくく、退屈な業務に疲れます。

20代なら特に感じますね。
私も公務員として働いていた時期に、毎日同じような業務をこなすことに疲れを感じていました。
例えば、書類整理や文書作成など、単調で重要性を感じにくい業務が多く、やりがいを感じれません。
また、上司や先輩からの指示に従うことが多く、自分自身で仕事を進める余地が少ないこともストレスでした。
人事評価制度やキャリアアップの不透明さ【年功序列】
公務員にも「人事評価制度」という名ばかりの制度があります。

その評価基準が不透明であると感じることが多いです。

営業マンのように「成績」が客観的に見れないので、比べようがないですよね。
出世は年功序列となり、努力している人もしていない人も同じ評価となり、同じ給料となります。
結局、努力する公務員ほど損をする世界です。
意思決定の遅さや組織内のやる気の低さ【決裁スピード遅すぎる】
公務員は、官僚的な手続きやルールに則って業務を遂行することが求められます。
しかし、その過程での意思決定の遅さや、上層部との調整や承認を得るための煩雑な手続きによって、業務の効率性が低下することがあります。
決裁スピード遅すぎ問題ですね。

これは、公務員あるある。
また、組織内のやる気の低さもストレスの原因となります。
公務員の給料は安定していますが、一方で昇進や出世による報酬のインセンティブが少なく、成果に対する報酬が限定的であることがあります。

年齢、職歴が同じなら、どれだけ頑張ってもだいたい同じ給料です。
そのため、成果に対するモチベーションが低下し、業務に対する取り組み方も消極的になってしまうことがあります。
給料が安い
20代の公務員で残業がない部署であれば、手取り20万円を切ります。
地方にお住まいであれば、家賃や物価も抑えれるので、なんとか生活できるレベルでありますが、都会に住んでいる公務員はかなり厳しい生活になります。

公務員は高給取りのイメージはいったいどこからきたのか…
20代で公務員を辞めたいと考える人のほとんどが、給料の安さを感じているのではないでしょうか。
公務員の中にも激務な職種、部署がある
公務員と一言で言ってもいろんな公務員がいます。
行政職、教師、警察官、それぞれの職種や部署によって、激務なところがあり、20代の公務員が辞めたいと考える理由の一つになっています。

残業や休日出勤が当たり前のような風潮がある職種もありますよね。
「残業月80時間」過労死ラインの教員、中学36%・小学14%…コロナ禍でも長時間勤務
文部科学省は28日、公立学校教員を対象に昨年度実施した勤務実態調査の結果を発表した。国の指針で定める「月45時間」の上限を超える時間外勤務(残業)をしていた小学校教諭は64・5%、中学校教諭は77・1%に上った。
結果によると、平日1日あたりで小学教諭は10時間45分(前回比30分減)、中学教諭は11時間1分(同31分減)勤務していた。土日の1日あたりは小学校36分(同31分減)、中学校2時間18分(同1時間4分減)と中学校で大幅に減った。改善がみられるものの、依然として長時間勤務の実態が浮かぶ
引用元:読売新聞
20代で公務員を辞めたいならすぐに辞めてもOK!な理由

20代の公務員ならすぐに辞めてもOK!な理由を解説します。
- 20代なら間違った選択をしてもやり直せる
- 20代なら第二新卒、ポテンシャル採用で転職できる
- 公務員の環境に慣れて転職できなくなる
それぞれ解説しますね。
20代なら間違った選択をしてもやり直せる
公務員を辞めることがあなたにとって良い選択なのかどうかはわかりません。
でも、一つだけ確実に言えることは、「若いうちなら何度でもやり直しができる」ということです。

私は20代のうちに転職しておけばよかったと後悔しています。
もちろん、転職にはリスクもあります。
しかし、20代であれば、失敗してもそれを乗り越えてやり直すことができます。
また、転職によって、自分自身のキャリアや人生をより良い方向に導くことができるかもしれません。
20代なら第二新卒で転職できる
転職市場では、35歳から求人数はガクンと減ります。

「35歳転職限界説」みたいなことよく聞きます。
20代の公務員が辞めたいと相談されたら、私は積極的に転職を推奨します。
なぜなら、20代であれば早く転職活動をすることで、「第二新卒」として転職できるからです。

もし、あなたが30代になって、公務員から民間企業へ転職活動をすることを想像してください。
「何かアピールするスキルは備わっていると思いますか?」
公務員の主な業務の「事務仕事」はどこの業界でも、「ほぼ無価値」です。
そうであれば、「若い」というメリットを生かして、早いうちに転職活動を行った方が有利です。
「30代未経験」で検索をするよりも、「20代未経験」の方が圧倒的に求人数は多いです。
公務員の環境に慣れて転職できなくなる
20代の公務員は、公務員としての仕事に慣れると、「茹でガエル」のように、少しずつ環境の変化に気づかなくなってしまうことがあります。
このような状況に陥ってしまうと、
「このままでいいか….」
「頑張らなくても給料もらえるし…」
今のラクな環境で満足してしまい、転職するタイミングを失ってしまいます。
また、結婚して家族を持ったりすると、余計に転職できない環境になってしまいます。
20代が公務員を辞める前にやるべき5つのこと

公務員を辞める前にやるべきことを紹介します。
- 転職サイトに登録する
- 月々の支出を見直す
- ポイ活を始める
- 副業を始める
- 有給休暇を計画的に取得する
それぞれ解説します。
公務員を辞める前に転職サイトに登録する
公務員を辞める前には転職活動を早めに始めることが重要です。
辞める前に転職活動を始めるメリットは以下の2つ
- 金銭的・メンタル的余裕が生まれる
- 転職活動をすることで転職を踏みとどまることもできる
金銭的・メンタル的余裕が生まれる
公務員を辞めてから転職活動を行っている人を見てきましたが、メンタル的・金銭的にも追い込まれてしまいます。
余裕をもつことで、転職活動は有利にすすめることができます。
転職活動をすることで転職を踏みとどまることもできる
転職活動をすることにより、「本当に公務員を辞めてまで就きたい仕事はあるのか」「年収が今より上がるのか」などなど、仕事について見なおす機会となります。

転職活動したけど、私は公務員を続けることにしたよ。
転職活動をすることで、公務員という仕事を客観的に見る、良い機会になります。
公務員を辞める前に月々の支出を見直す
公務員からの転職は収入が減少してしまうことも十分考えられます。
そのまえに月々かかっている支出を見直しましょう。
特に毎月の支出で大きいのが「保険」です。
- 保険を見直す
- 車はサブスクにする

車もサブスクにしたら、保険代もかからず、結果的に安いよ!


公務員を辞める前にポイ活を始める
保険などの毎月の支出を見直した後は、給料以外の収入を確保することです。
その中でも、「ポイ活」をおすすめします。
ポイントサイトを通じて、買い物をしたりアンケートに答えたりすることでポイントを貯め、現金や商品と交換することができます。ポイントサイトは、スマートフォンやパソコンを使って手軽に始めることができます。

おすすめポイントサイトをは次の3つです。
詳しくは、当ブログ記事「公務員が副業でポイ活をする方法と注意点【おすすめポイントサイト】」を参考にしてください
公務員を辞める前に副業を始める
公務員から転職する大きなメリットとして挙げられるのが、副業ができることです。
しかし、たくさん覚えることがある転職後に副業を始めることは至難の業。
ですので、時間の余裕があるときに副業を始めて下さい。
また、副業には収入を得られるだけでなく、スキルアップや新しい人脈を得ることもできるため、将来の転職にもつながる可能性があります。
有給休暇を計画的に取得する
公務員を退職する前には、有給休暇を計画的に取得することが重要です。有給休暇は、公務員の権利であり、使用しないことは無駄な労働となります。
有給休暇を使用する際には、退職日までに余裕をもって申請し、上司や同僚に報告するなど、周囲との調整が必要です。
また、有給休暇を使用することで、副業や転職活動に時間を使うこともできます。
まとめ【20代公務員が辞めたいならスグ行動】

公務員を辞める決断をするには、周囲の人の「もったいない」という声が行動を妨げる要因となります。
安易な考えで公務員から転職することは絶対にしてはいけませんが、20代であればチャンスは広くあります。
一度、自分を見直すためにも転職活動をしてみはいかがでしょうか。