まずは結論から、FXはギャンブルではないです。
FXがギャンブルというのであれば、銀行が扱っている外貨預金、保険会社がおすすめしてくる外貨建て保険はすべてギャンブルということになってしまいます。
「FX」=投機
ギャンブル・投機・投資と名前は違いますが、使い方を間違えれば、どれも同じになってしまうことがあります。
多くの文献ではFXは投機として位置づけられています。
「貯蓄から投資へ」「ギャンブルから投機へ」をスローガンにして、人生100年時代を生きましょう。

「投資」と「投機」のちがい
まずは言葉の違いから
「投資」と「投機」は違う言葉として使われてはいますが、明確な定義はありません。
次のように考えるとわかりやすいのではないでしょうか。
「投資」の「資」は”資本”
➡中長期で安定した利益を狙う
「投機」の「機」は”投資のチャンス(機会)”
➡短期で大きな利益を狙う

投資と投機では「期間」と「目的」が違うんだね!
それではこの2つの言葉について詳しく見ていきましょう。
「投資」とは【中・長期で安定した利益】
将来の資産を増やすために、現在の”資本”を投じ、中・長期的な利益を得ることを投資といいます。
長期投資は、はじめは利益が出なくても長い目でみて、安定した利益を狙います。
必ずしも成功するわけではありませんが、リスクはある程度抑えられます。
わかりやすいのが、「株式投資」、「投資信託」といったところでしょうか。
「投機」とは【短期で大きな利益】
短期的な価格の変動によって利益を期待するものです。
投資と違い、数日、数週間で利益が生まれる場合もあります。
投資よりギャンブル性が強いと言えば強いですが、投資をするまでの資金を増やす方法の一つと言えるでしょう。
FXはここに含まれます。
ギャンブルとは
「ギャンブル」と調べてみると「モノやお金など価値あるものを賭ける行為」とあります。
「ギャンブルと投資」の大きな違いは運営者(胴元)がいるかいないかです。
宝くじ、パチンコ、競馬、競艇などのギャンブルには運営者がおり、運営者が損をするようにはできていません。ギャンブルは運営者へのマージンをさしひき、残りの参加者で利益を分配することになります。
ですので、ギャンブルは買った時点で損益となり、マイナススタートとなるわけです。
しかし、投資や投機にはマージンをとるような運営者はいません。
FXとギャンブルの違い
ギャンブルとは「運」の要素が強くあります。
また、運営者が絶対に損をしないようになっています。
しかし、FXは「運」ではなく世界経済の状況や経済指標の数値によって、為替が変化してきます。そのようなファンダメンタルとチャート分析から根拠を持ったトレードをすることにより、勝率は格段にあがります。
これらのことから、FXはギャンブルでなく「投機」と定義するのが正しいのです。
それならば、みんながFXをするべきか
…と言われればそうではありません。
FXの最大の特徴は「レバレッジ」が効くことです。
短期的に大きな利益を狙うのには向いていますが
リターンが大きい分、リスクも大きいのは否定できません。
自分の資金と相談して、効率の良い資産運用をめざしましょう。
大きな資産がある方
➡投資【中長期で安定した資産運用】
資産が少ない方
➡投機【短期間で大きな利益を狙う】