
イラスト描くのが得意だから、副業として稼ぎたい。でも、公務員だけど、イラストレーターとしての副業はOKなのかな?
イラストを描くことは、誰でも簡単にできることではありません。
そんな才能を持っているのであれば、イラストレーターとしての副業を考えることは当然です。また、在宅でできるというメリットもあります。
一方で、公務員は副業が禁止されているので、イラストレーターとして活動してもいいのか悩みますよね。
この記事では、公務員がイラストレーターの副業で稼ぐことについて徹底解説します。
- イラストレーターの稼ぎ方とは?
- 令和時代のイラストレーターの稼ぎ方【NFT一択】
- 公務員がイラストレーターとして稼ぐとバレる?

金融庁が報告した『老後2000万円問題』『高齢化による年金破綻』『退職金の減額』…問題は山積み。
それらを解決する手段として、『副業』を解禁する企業が増えています。
しかし、公務員の副業解禁の動きはありません。
このまま、何もせずに定年を待つ公務員に、安泰な老後はありません。
今日から『動き』始めましょう。
公務員イラストレーターの稼ぎ方とは?

イラストレーターとして稼ぐ方法はいくつかあります。しかし、公務員は法律で副業が禁止されているので、全てが OKというわけではありません。
- クラウドソーシング
- イラスト販売
- ストックフォト
- 同人誌販売
- イラスト講師
一つずつ見ていきましょう。
クラウドソーシング
クラウドソーシングサイトに登録し、クライアントからの仕事を受注することで稼ぐ方法です。。
代表的なクラウドソーシングサイトには、クラウドワークス、ランサーズなどがあります。
国内利用者数NO.1を誇る大手クラウドソーシングサイトです。
業種数・案件数・発注企業数ともに業界TOPクラスで、仕事探しのしやすさではダントツだと言えます。 仮払い制度が設けられているため、初心者でもトラブルに遭いにくく、安全面が高い点も評価できます。
国内で一番最初に立ち上げられたクラウドソーシングサイトだと言われています。
業種数・案件数ともにクラウドワークスと並び、長年の愛用者が多いのも特徴です。また、官公庁などの政府機関や数々の大手企業も利用しているため、運営の信頼度やサイトの安全度はかなり高いと言えます。
イラスト制作の仕事を探す場合、クラウドワークスやランサーズでは多数の案件が見つかります。似顔絵、イラストレーション、マンガ制作、キャラクターデザインなど、様々なジャンルがあります。

「イラスト」で検索してみると、400件くらい案件ありました。
ただし、公務員がクラウドソーシングサイトに登録して、イラストの仕事を受注し収入を得ることは、副業としてみなされる可能性が高いです。
自分でクラウドソーシングサイトに登録して、値段設定、自ら募集しているところを踏まえて、営利目的とみなされるでしょう。
イラスト販売
自分が描いたイラストを販売する稼ぎ方です。
かなりグレーゾーンですが、個人の表現活動の結果得られた利益で、営利目的には当たらないという解釈ができます。
ただし、広告で宣伝を行ったり、積極的に販売活動を行うと営利目的と見なされNGと判断されてしまう場合があるので注意が必要です。
ストックフォト
ストックフォトでは、インターネット上に写真、イラスト、動画などの素材を登録し、ユーザーは必要な写真を検索して、購入することができます。
使いたい写真を手軽に買えるので、デザインやマーケティングの仕事をしている人たちには便利なサービス。
「イラストAC」、「PIXTA」、「Photolibrary」などが代表的なサイトです。そのサイトに、写真やイラストを登録すると、イラストが使われるたびに使用料としての収入を得られます。

写真、イラストが趣味の人にとっては最高の副業だね。


無料でイラストをダウンロードできるサイトでは、1回ダウンロードされるごとに数円の収入になります。一方、有料でイラストを販売できるサイトに登録すれば、イラストが売れるたびにまとまった収入を得られます。
手軽に始めれてしまうストックフォトですが、これに関しても、営利を追求して定期的・継続的に⾏うものだと解釈され、副業とみなされる可能性が高いです。
本名がわからないようにニックネームで販売することができるので、バレづらい副業であることは事実です。
同人誌販売
公務員でも、同人誌販売は基本的には問題ないとされています。同人誌販売は個人の表現活動の結果として得た収入であり、営利目的ではないと解釈されるからです。
また、副業作家として印税収入を得ている公務員がいるため、同じく表現活動である同人誌販売が禁止されることは理屈に合わないとされています。

確かに、公務員しながら作家をしている人いますよね。
ただし注意が必要なのは、作家として作品を販売し、その売り上げが大きい場合です。この場合、確定申告などの必要があるため、副収入があることは職場にもばれてしまいます。
そうなると当然兼業の許可申請が必要です。同人作家ということが職場に知られたくないときは、作品で稼ぎすぎないように気をつけましょう。
また、二次創作や18禁規制描写など作品の内容によっては、公務員としてふさわしくないとして信用を失墜させてしまうおそれもあります。

新聞でこんな判例見たよ。
同人誌販売し利益175万円 県内教諭を処分 地方公務員法違反
高知県教育委員会は18日、営利活動を禁じる地方公務員法に違反したとして県立特別支援学校の40代の女性教諭を戒告の懲戒処分とした。
高知県教育委員会によると、女性教諭は漫画の同人誌を製作。2013年2月から約7年半、即売会やネット通販で52作品1万7千部を売り、約175万円の利益を得ていた
引用元:高知新聞

この処分はネットでも「厳しすぎる」と話題になりました。
教員の同人誌販売、なぜ処分に? ネットで賛否 県の見解は?
営利か趣味か ネットで話題
高知県内の女性教員が漫画の同人誌販売で利益を上げ、公務員の兼業禁止規定に違反するとして県教委から処分を受けたことが、会員制交流サイト(SNS)で話題になっている。「趣味の範囲。処分は厳しすぎる」「ルールはルール」とネット上の賛否は割れるが、そもそも趣味と副業の線引きはどこなのか。何がセーフで何がアウトなのか。教員は、男性同士の恋愛を描くボーイズラブ(BL)の漫画同人誌を制作。即売会やネット通販を通じて、7年半で約1100万円を売り上げ、約175万円の利益を上げたとして、18日付で戒告処分を受けた。
ツイッターのトレンド(登場頻度が高く話題性の高い言葉)で全国上位に躍り出て、リツイート(転載)は1万件近くに。賛否が割れる中、「同人活動は趣味の延長線だ」として、教員に同情的な意見が多くみられた。
世論では、「公務員でも副業してもいい」っていう考えの人多くいますよ。
県教委の処分理由は、営利目的の兼業を禁じる地方公務員法に抵触したこと。ただ、地公法には、「任命権者の許可なしで営利企業を営んだり、事業に従事したりしてはならない」とあるだけで、何をすれば営利活動や副業になるか、明確な線引きはない。
担当部署の県人事課に聞いてみると、「まず大前提として、公務員は副業で副収入を得ては駄目なんです」とぴしゃり。「(取引相手に)便宜を図っているとみられる可能性があるので」とする。
便宜なんて図るわけないのに…
同人誌のケースでは、ネット上に「7年半で175万円なら活動費を考えると赤字」との声もあるが、「販売の継続性と反復性、利益を上げている点などから客観的に見て営利活動と考えられる。ネット通販の活用も判断材料になった」(県教委)という。
同課は「どれだけ継続的、計画的に売っているかによるが、基本的には営利活動」と、これもアウト判定。ただし、家庭の不用品の売却については該当しないとの見解だ。
いずれにしても、継続性や計画性などは「社会通念上の判断」に委ねられ、あいまいさは残る。今回の同人誌のように、本人が「趣味の範囲」と思っていても、処分されて初めてアウトだと分かることもある。
同課は「線引きは難しいので事例ごとの判断になる。公務員はとにかく物に値段を付けて売るとか、報酬を得る場合とかは上司などに相談してほしい」と注意を促す。
一方、公務員には申請すれば副業の許可が出る例外的なケースもないわけではない。具体的には、遺産相続で賃貸し駐車場を引き継いだ▽人を雇用した営農を親から継いだ▽絵本を出版するが利益は寄付に回す―などで、県の知事部局は2018年度に7件を許可したという。
引用元:高知新聞
イラスト講師
イラスト講師として有料の講座を開く場合、営利目的とみなされてNGと判断されることがあります。
しかし、地域の子供たち向けの活動や老人ホームでの活動など、公共性・公益性が認められれば許可される場合があります。
イラスト講師をやりたい場合は、公益性をアピールすることが大切で、地域の人々からの要望があることがあると強いとされています。最近は漫画やイラストを描けるようになりたいという需要が増えているため、需要はあるとされています。
令和時代の公務員イラストレーターの稼ぎ方【NFT】

これまで紹介してきたイラストレーターの稼ぎ方は、バレるリスクが大きいにも関わらず、リターンは小さいです。
ここで紹介するのは、時代の最先端「NFT」です。

NFTは令和時代に、新たなチャンスです。
イラストレーターのNFT稼ぎ方
NFTとは、仮想通貨などに利用されているブロックチェーンの技術を活用したデジタルアートのこと。
インターネット上で、イラストや写真は「タダのデジタルデータ」であり、どれだけでもダウンロードできます。
しかし、「NFTは唯一無二」。それが価値を生み、高額で売買される要因です。

「NFT」はイラストレーターの価値を最大限に発揮できますよ。
ここでは、NFTが高額で取引されている事例を紹介します。
小学3年生が夏休みの自由研究に380万円の価値

なんと小学3年生。
画像を見てみれば、誰にでも描けそうなデジタルアート…
有名DJが購入してくれたのがきっかけで、価格は爆上がり、380万円の値がつきました。
イラストをNFT化する3つのメリット
イラストをNFT化することで、イラストレーターには以下のようなメリットがあります。
- 著作権の保護が可能になる。
- 作品が唯一無二のものとして認められるため、付加価値が生まれる。
- 作品をオークションにかけることで、高額で売れる可能性がある。

どれだけイラスト描いても、コピーされ放題だったよ。
イラストをNFT化する方法
NFT作品の販売方法としては、売りたいデジタルアート作品を作成し、NFTのマーケットプレイスでNFT化(出品)するだけです。
NFTを販売したり、購入したりするには仮想通貨取引所のアカウントが必要になります。
公務員がイラストレーターの副業で稼ぐとバレる?
公務員がイラストレーターとして副業で稼ぐことがバレる可能性があるのは、以下の3つです。
- 副業を職場で話してしまう【密告】
- 副業しているところを目撃される
- 税金でバレる【住民税】
まとめ【公務員がイラストレーターで稼ぐならNFT一択】

これまで解説してきたように、イラストで稼ぐことはグレーな解釈が多いです。人事担当にきちんと説明できるのであれば、相談するのもありですね。
しかし、説明したところで、公務員の人事担当が「NFT」を理解してくれるとは思いません。
「公務員の副業解禁」はまだまだ時間がかかります。
このまま、何もしなければ、公務員に明るい未来はありません。
上司の命令を聞くだけの「都合の良い公務員」にはなってはいけません。
副業が禁止されている公務員は、身分を失いたくないのであれば、イラストレーターとして活動することは難しいでしょう。
どうしても副業をしたいなら、合法的にできるものから始めましょう。